それより目の前にいる仲の良いこの双子は、ケンカをしたりするのだろうか?
疑問に思った私は、チラッと二人を見た。
同じ顔の青治と朱里がこれまた同じように首を傾けながら、私を不思議そうに見ているのに気付き私はプッと笑ってしまった。
「え?何々?綾香、何で笑うの?」
「僕達、何かした?」
「ごめんごめん。双子だからなのかな?二人とも同じ表情でしかも首の角度まで一緒だったから、思わず笑っちゃった」
「「フーン?」」
また、同じタイミングでそう言った二人。
噴出すように、また私は笑ってしまった。
それを気にする事なく朱里の後ろにいた青治は、朱里の横まで来るとニコリと私に微笑んだ。



