紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「あ…、鏡夜あのね」


「………」




名前を呼ばれた人物はソロリと私に視線を向けると目を細め、少し悲しげに笑みを見せる。


そしてすぐに踵を返した鏡夜は、私達とは反対方向へと歩いていってしまった。




鏡夜…、


ごめん---




言葉に出来なかったそれは心の中でこぼし、鏡夜の背中を見送る。




ズキンッ---




胸が…、


傷ついたように痛んだ。




その痛みはきっと、鏡夜の痛みなのかもしれない---




いつもそう…


私は鏡夜を傷つけてばかりいる。




何も出来ない自分に苛立ちが募り、グッと手を握り締めた。





こんな状態、いつまで続くのかな?