「あ…、鏡夜あのね」
「………」
名前を呼ばれた人物はソロリと私に視線を向けると目を細め、少し悲しげに笑みを見せる。
そしてすぐに踵を返した鏡夜は、私達とは反対方向へと歩いていってしまった。
鏡夜…、
ごめん---
言葉に出来なかったそれは心の中でこぼし、鏡夜の背中を見送る。
ズキンッ---
胸が…、
傷ついたように痛んだ。
その痛みはきっと、鏡夜の痛みなのかもしれない---
いつもそう…
私は鏡夜を傷つけてばかりいる。
何も出来ない自分に苛立ちが募り、グッと手を握り締めた。
こんな状態、いつまで続くのかな?



