紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「鏡夜、ごめ…」


「綾香」



私の言葉を遮った人物に、驚き目をやった。




「えっ、ちょっと?」


「授業に間に合わねぇぞ」


「待ってよ良牙ッ!」



私の腕をグッと掴んだ良牙はぐいぐい引っ張り、鏡夜から私を遠ざけて行く。




「おいコラッ!」


「………」



ガシッと良牙が掴んでいる方とは反対の腕を掴まれ、足が止まる。



それにつられるように、自然と良牙の足も立ち止まった。