何かを見たであろう良牙は眉を寄せフイッと顔を逸らすと、元来た道に戻ろうと方向転換する。
何が見えたのか、気になる---
あまりにも気になった私は良牙の腕をグイッと掴み、足を踏みしめた。
「何があったの?」
「そんな気にする程のものでもねぇ。…行こうぜ」
そんな事を言われると、余計気になるんだけど…。
チラッと視線をざわついている方へ、向けてみた。
その先には女の子達が固まっている。
そして女の子達はまるで芸能人に会っているかのような黄色い声を上げながら、一人の男を取り囲んでいるのが目に入った。
その真ん中にいる人物は一際長身だった為、すぐに誰なのかが分かり目を瞬いた。
あれって---



