紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



三時間目の授業は科学室で実験との事で、私と良牙は教科書と筆記用具を持ち科学室へ向かうべく廊下を歩いていた。




「あー、かったりいな。……綾香、サボろーぜ」


「…サボりたかったら一人でサボれば?」


「………」



私の言葉にムッと人睨みした良牙は、フンッと鼻をならしながら前方へと視線を向けた。


それ以降、何も言葉を発する事なく…ってまぁ、ムスッとした顔ではあるけどそれでも私から離れる事なく横を歩いているっていう事は、サボるのは諦めたのだろう。




別に私に合わせなくてもいいのに…。




私達一年生の教室は三階にあり、二階は二年生、一階は三年生の教室がある。


そして科学室は、特別教室のある別校舎の二階。



だから私と良牙は三階から階段を下り、二階の渡り廊下から別校舎へ行こうと足を運んだのだけれど…


二階に近づいたところで、ザワザワと騒がしい声に私と良牙は廊下を見渡した。




すると…。