紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「九門…」


先生の不機嫌そうな声に、ピクリと耳が動いた。




んッ?!


私を呼んでいるの?



それとも隣の席に座っている、良牙を呼んでいるのだろうか?




…隣の席から、良牙の返事がない。


という事は、私の事なのかも?




「「………はい」」



返事をしてみると、隣の席からも私と同じタイミングで先生に返事をしていた。


さっと良牙に視線を向けると、目が合った。




うん、多分私と同じ事を考えてから返事をしたんだろうな---


さすが双子だ…。




関心しながら佐伯先生に目をやると、はぁーと大きなため息を一つついていた。