「お前ら席に着け。今日は…、誰も休んでないな」
面倒そうな顔でクラス内に休んでいる生徒がいないか辺りを見回し一瞬、空席である生徒会役員の章吾の席を見た後、出席簿に何やら記入したこのクラスの担任…
佐伯 大和先生は今日もバッチリハードジェルとワックスでビシッと髪を撫で付けているその髪は金メッシュを一段と光らせていた。
耳には五個のピアスがキラリと光り、胸元にはロザリオのネックレス。
相変わらずヤクザチックな黒いスーツに黒シャツとか本当にもう、こんなんで先生をやってもいいのだろうか?と、最初の頃は思っていたけど…
しかし馴れとは怖いもので、今じゃもう当たり前のようにこの先生の格好を受け入れてしまっている自分が怖い---
あれ?何かちがうなぁ---
んー?
思わず首を傾げながらジッと佐伯先生を見ていたら、目がかち合った。
あっ!そうだ!!
ホストの方がヤクザよりも、この佐伯先生の今の格好にはピッタリと当てはまる。
うんうん頷いていると、こっちを見ている佐伯先生の眉が寄った。
そんな先生に思わず愛想笑いを一つし、表情を戻す。



