「さーてと、そろそろ何かが動くで。そうやってノンビリしていられんのも今のうちや」
カイチョーが綾香ちゃんから視線を外した後、俺を睨みつけてきた事に気付き口元が弧を描く。
楽しいねぇー、俺の視線を感じたんやろか?
まぁ、何があっても気張るんやで。
「ホンマ楽しみやなぁー、カーイチョ」
その間、俺はゆっくり高みの見物でもさしてもらうで。
「クッ…、ククククククッ…」
足を風紀委員室に向け、階段をゆっくりと降りていく。
誰もいないこの空間に、俺の笑いだけが響いた。
しばらくはホンマ、楽しめそうや---
【京極SIDE END】



