紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「どうして関西から、関東にあるこの学校に来たの?」


「それは…、知らん。まぁ今度、風紀委員長の静香さんにでも聞いてみるか」


「そうだね」



「後、転校生の事なんだが…」


「何か知っているの?」


「いや、聞いてない」


「そっか…」



会長の蓮が知らないのに、風紀副委員長の京極さんは知っている。


それは一体、どうしてなんだろう?




やっぱりあの男には、何かあるのかもしれない。


…ううん、絶対に何かがあるのは確かだ。




意味ありげな言い方をしてきたのも、気になるし…。