紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「紅色の…、瞳…」


「え?」




綺麗だ…と、そっと吐息混じりに言葉を零す蓮。



ゆっくり唇を離していく蓮に見惚れながら、蓮の言葉にすぐ納得した。





多分、私の瞳が紅色に変化していたのだろう---





「綾香…」



私の名を呼ぶ蓮に意識はまた、持っていかれる。





あぁ…、


私を射抜く王者色の瞳に、吸い込まれていくのを感じる---