「紅色の…、瞳…」 「え?」 綺麗だ…と、そっと吐息混じりに言葉を零す蓮。 ゆっくり唇を離していく蓮に見惚れながら、蓮の言葉にすぐ納得した。 多分、私の瞳が紅色に変化していたのだろう--- 「綾香…」 私の名を呼ぶ蓮に意識はまた、持っていかれる。 あぁ…、 私を射抜く王者色の瞳に、吸い込まれていくのを感じる---