「綾香ッ!」 「………ッ」 すぐに私から離れた瀬谷君をあっけに取られながら、ポカンとしていたら大きな声で私の名前を呼ばれた。 へ? 振り向こうと顔を動かそうとした時、誰かに手首を掴まれ瀬谷君から一気に離される。 目の前に現れた、金色の髪。 その人に、私は抱きこまれた。 「へ?…ええぇっ?」 「すまない。遅れた」 まさか…、 来てくれるなんて--- 嬉しくて、目をギュッとつぶりながらその人に抱きついた。 感情があふれ出し、目尻が濡れる。