「早くしろ」 「う、うん?」 淡々とそう言われ、思わず頷いてしまった…。 しかしいきなりそんな事を言われても、躊躇するのはしょうがないよね? 何て思っている間にも、強い視線が私を早くしろと訴える。 コクン…と一度、喉を潤す。 そして瀬谷君の首筋へ、恐る恐る顔を近づいていった。 「………ッ」 「………」 あれっ? 何だろう? フワッと香ってきた瀬谷君からのニオイに、私の頭がクラッと揺れた。 凄く…、 いいニオイがする--- ドクドクと脈が、早くなっていく。