紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「綾香、あ~んッ」


あーん?


フリフリとホークに刺さった唐揚げを動かしながら、私にそう言ってきたのは---




「と、時政先輩?」


「あーやか?」



目を細め微笑む時政先輩と、目の前の差し出された唐揚げを交互に見た。


まさかこれを食べろと?




「…………ッ」



私が食べるまで梃子でも動かないぞ…、とでも言うような目で見られてはしょうがない。



口を開けた私は、目の前の唐揚げにパクついた。