「目の色は…、今日は紅色じゃないんだね?」
「は、はい」
そっかそっかとそう言いながら頷くマスターはきっと、私の紅色の瞳はコンタクトのせいだって思ってるんだろうな…と思いながら視線を逸らした。
だって目の前でジッと見られたらほんと、恥ずかしいんだもん---
「もう宜しいですか?マスター」
「あぁ、スマンスマン」
「さ、綾香。冷めないうちに食べましょう」
時政先輩に促され、皆で頂きますをしてからご飯を食べ始める。
「ん、美味しい~」
「そりゃぁ良かった」
私の言葉にいつの間にかカウンターに戻っていたマスターがカウンター越しから、嬉しそうにニッと笑みを浮かべた。
そんなマスターに食べ物を頬張りながら、ありがとうの意味を込めて笑顔で答える。
うん、本当に美味しいッ!
パスタの固さも味付けも何もかも!
ここがバーだなんて、思えないよ。
モグモグ食べていると、ツイッと目の前にはホークに刺さった唐揚げ。
いきなりだったからびっくりして、食べていた口が止まってしまう。
え?何?



