紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「はい、お嬢様。オレンジジュースでございます」


「あ、ありがとうございます?」



何とも畏まった言い方で来た…と思ったらマスターはグラスをテーブルに置くと、まるで執事のように畏まった礼までしてきた。


思わずあっけにとられながらもペコリと礼をすると、ニンマリと笑顔を返される。



そして他の面々の前にも飲み物を置いていった。




「マスター、キモイよぉ~」


「そーだ、そーだ。俺達と対応が全然違うじゃん」



朱利と青治の言葉に、ハハハ…と笑いながらマスターはまたカウンターに戻って行く。


マスターの後姿を見送りながら差し出された飲み物をコクン…と飲み、そしてテーブルにグラスを置いた。


すると横からメニュー表を目の前に置かれる。



ん?


どうやら私の隣に座っている章吾が、メニュー表を置いたようだ。