紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「あぁ、お子ちゃまはうちでは酒禁止なんだ。綾香チャンもウーロン茶で我慢してな。それともオレンジジュースとかがいいかな?」


「あ、オレンジジュースでお願いします。えっと…、お酒は飲んだことがないのでジュースで大丈夫です」


「そっかそっか、いい子だな」



そう言ってまた、マスターは私に頭を撫でてくる。


マスターのその瞳は始めて会った私にも、まるで兄弟を見るような優しい表情だった。



嬉しくなった私も、マスターに笑顔を向ける。




「へへっ」


「………ほぉ」



私の何に驚いたのか目を大きく見開きながら撫でていた手を止め、私をジッと見てくるマスターに頭をコテンと傾けた。



え?


私、何かやった?