紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「へっ?」


「えらいベッピンさんだなぁ。お前らが女を連れてくるなんて珍しいんじゃねぇーか?」


「ちょ、綾香にさわんなよマスター」


「そうです、綾香が穢れます。離れて下さい!」



鏡夜と時政先輩がすぐにかけつけ、マスターと私を引き剥がす。


そんな二人をマスターはまるで可愛い弟でも見るかのように微笑み、そして飲み物を用意し始めていた。



グラスの中に注がれていくその飲み物は、以外にもお酒…ではなく単なるウーロン茶だった。



あれ?


ここって、バーだよね?


お酒じゃないんだ---



不思議に思いながらマスターをジッと見ていると、またマスターと視線が合わさった。