「「ただいまー、マスター」」
「おう、お帰り」
扉を開け店に入ってすぐに双子達がまるで我が家にでも帰ったかのような挨拶をする。
そして勝手知ったる何とか…とでも言うように、当たり前のように奥の席へ向かいそこに腰掛けた。
バーカウンター前でコップを拭いていたガタイの良い口髭を生やした男が、こちらもまた当たり前のように家に帰って来た家族を出迎えるような笑顔で声をかけた。
「綾香、ここがチームの行き着けの店。もう家族同然だからみんなここに入るときは自然と、『ただいま』って行っちまうんだ」
「へー、そうなんだ」
す、凄い。
カラフルな頭をしたとっても怖そうなお兄さん達が私達が入った瞬間、『お疲れっス』と言いながらその場で立って頭を下げている。
そう言えば時政先輩達って、このチーム内では幹部なんだっけ---
みんなの態度で相当、一目置かれているのが分かった。



