「鏡夜、よろしくね」
「あぁ。じゃ、行こうぜ」
「うん」
後ろから抱きついていた鏡夜が離れた…と思ったら今度は私の腰を抱き、嬉しそうな表情を私に向けてきた。
その表情に少しばかり複雑な笑みを向けてしまった私に一瞬、鏡夜の笑顔が曇ったのが分かった。
けれどすぐにその表情を打ち消すと鏡夜が歩き出した。
つられるように歩き出した私に続くように後ろから、ゾロゾロとついてくる蓮以外の生徒会メンバー。
「わたくしのバイクに綾香を乗せたかったのに」
「ムーッ!次は僕のバイクに乗ってよね、綾香!」
時政先輩と朱利の声が後ろから聞こえてきて、思わずクスッと笑ってしまった。
するとすぐに隣から視線を感じ、鏡夜へと顔を向ける。
そこには私を見て顔を緩めている鏡夜がいた。



