「綾香、今日はこの後、何か予定はありますか?」
「ううん、ないよ?」
丁度、生徒会の仕事の区切りがついた私は後片付けをしているところで時政先輩に声をかけられた。
今はもう九月も終わりに近いからか、太陽が沈むのも早くなってきている。
窓を覆っているカーテンのせいで空の様子は見えないけれど、それでももう夕闇空となっているのは分かっていた。
そんな時分に時政先輩の用事と言えばきっと、ご飯を食べに食堂へ行くくらいだろうか?
でも校内にある食堂は昼間以外、開いてはいない。
必然、この時間は寮でご飯を食べる事になる。
しかし寮は男子寮と女子寮に別れている為、時政先輩と一緒に食べる事が出来ないのは知っているはずなんだけど…
一体、時政先輩は何が言いたいんだろうか?



