「副委員長…?副委員長だった静香さんが委員長になったから、その代わりの人………」
「せやせや。何や綾香ちゃーん、生徒会に入ってるのに知らないなんて酷いわぁ」
「…………ごめんなさい」
「いややわぁ~。そないに気せんといて。それに俺らってタメなんやから、敬語はなしやで。なっ?」
ゾワッ---
鳥肌が立ってしまった。
何でだろう…?
やっぱりこの男の笑顔は、どうしても私には受けつかない。
「あの…、風紀委員室は一階なんだから階段を上がる必要はないんじゃない?」
「何やトゲがある言い方やな。綾香ちゃんと近くで話したくて、わざわざ階段上がってきたんやで」
やっぱりダメ---
もうこれ以上、この男とは話したくなくて頭を下げ京極さんの横を通り抜けた。
その時だった---



