紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~




「イダッ!……ッテェ、何すんだよ綾香!」


「何すんだよじゃないわよ!何があったのかくらい、教えていきなさいよね」



いきなり背中に飛び蹴りをくらった良牙は、そのまま前に倒れこむ。


今度は気絶をしなかった良牙はその場で座り込み、蹴られた背中を擦りながら私を睨みつけてきた。




良牙に睨まれたところで、別に怖くないし---


フンッと鼻を鳴らしながら良牙の前で見下ろした。




そんな私を見て、良牙に視線を逸らされる。


今度は唇を尖らせながら---




何、その顔?


すねた顔の良牙って、ちょっとかわいいかも?


そんな良牙に口元が緩みそうになるのを必死に堪え、プイッと今だに横を向いている良牙に問いかけた。