二つの影---
あの影は絶対に、ルキアでも瀬谷君でもなかった。
何故、そう言えるのか?
だって…、
あれは………、
人影ではなかったから---
そう、あれはまるで恢が変身した時の姿だったような気がしたのだ。
それを見た私は呼吸をするのも忘れ、ただボーゼンと走り去った何かを追いかけるようにジッと森を見ていた。
そこで京極さんに声をかけられ、はっと我に返る。
ただそれだけ。
私は走り去っていく黒い影がなんだったのか、ハッキリとは見てはいない。
それでも…、
人間ではなかった事だけは言える。
もしかしてあの二人も恢と………、
同じなの?
まさかね…。
私の喉がコクンと鳴った。



