紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~




二つの影---


あの影は絶対に、ルキアでも瀬谷君でもなかった。



何故、そう言えるのか?




だって…、


あれは………、


人影ではなかったから---



そう、あれはまるで恢が変身した時の姿だったような気がしたのだ。


それを見た私は呼吸をするのも忘れ、ただボーゼンと走り去った何かを追いかけるようにジッと森を見ていた。


そこで京極さんに声をかけられ、はっと我に返る。



ただそれだけ。


私は走り去っていく黒い影がなんだったのか、ハッキリとは見てはいない。



それでも…、


人間ではなかった事だけは言える。



もしかしてあの二人も恢と………、


同じなの?



まさかね…。


私の喉がコクンと鳴った。