「あ………」
「あーやかちゃん」
振り返るとそこには京極さんがいた。
え、いつの間にそこにいたの?
「屋上から落ちるなんてビーックリやな。今の転入生やろ?」
そう言いながら京極さんは、フェンス越しから下を見下ろす私の傍まで近づいて来る。
そしてさも楽しいと言わんばかりの笑みを向けながら一度、フェンスから下を見下ろしそしてまた私に視線を向けてきた。
何でこんなところに京極さんが来るの?
驚きに目を見開いていた私は、すぐに目を細め京極さんを睨み付けた。
この人といると、何故か私の心は凄く不快な気持ちになってしまうのだ。
特に何をされたわけではないのに…。
あ、違うか---
頬にキスをされたんだっけ。
ジットリと京極さんを見ていると何が面白いのか、私のそんな態度を見て楽しそうに肩を奮わせながら口を開いた。



