身体を翻しフェンスを掴む。
それと同時に慎が私の傍へ、音もなくやって来た。
二人同時にヒラリッと、フェンスを越えた。
空中で回転しながら身体中に力を入れる。
溢れる血が滾り全身が泡立つのを感じると、ブルリと震えた。
「くッ」
いつもながらにこの瞬間は苦して、熱い息が漏れ出てしまう。
ストッ---
四階建ての屋上から落ちた私の身体はケガをする事なく、軽やかに地上へと着地した。
横で同じように慎も地に足が着いたのを確認し、同時に力強く地面を蹴る。
上から視線を感じてチラッと屋上を見上げた。
ふんっ---
綾香が屋上から見下ろしているのが、視界に入り鼻で笑う。
遅い…。
もう少し早く下を見る事が出来たなら…、
面白いものが見れたのにね。
目を細め笑う私の隣で走っている慎は、まるで全てに興味がないとばかりにグレーへと変化した冷めた瞳で前方を見つめているだけだった。
【ルキアSIDE END】



