「それが何?」 「えっ?」 「兄弟だから教えろって?…良牙はそれを望むのかしら?」 「あ…」 キイッ…--- 誰が扉を開け屋上に来たのか、気配ですぐに分かった。 綾香は考え事をしているのか、それに全く気付いてはいないみたいだけど--- 視線を横へとずらすと… やっぱり--- 「………」 「………」 お互いに目を合わる。 私はその瞳を見てニイッと笑った。 フーン…、 いつもは冷静な慎が、一体何に興奮したんだか。 ま、人の事は言えないけど。