そして今の蓮はルキアではなく、綾香自身を好きだと言う事も。
昔、蓮とルキアが恋人同士だった時---
それでもいいから一緒にいたいとルキアに迫ったが、俺に気のある振りしてキスまでしたクセにそれ以上は決して許さなかった。
獣の遺伝子を持つ俺に惹かれていたクセに、それでも蓮を選んだルキア---
それは蓮を自分の対となる獣だとルキアは認めていたからなのは、分かっていた。
分かってはいたが…、
それを認めたくなかった俺は、ずっとルキアだけを見ていた。
今の蓮は、綾香を選んでいる。
どんなにルキアが蓮に惚れていたとしても、それは絶対に揺るぎないと見ていて分かる。
なら…、
これは俺にとってチャンスだ。
ルキア…、
好きだ---
お前だけが好きなんだ。
全てを捧げてしまいたい程、狂おしい気持ちにさせるルキアに身体が熱くなる。
俺を…、
選んでくれ。
ルキア---
ルキアへの気持ちが身体中に溢れ出す。
苦しくなって瞳を閉じ、軽く息をついた。



