「ルキア…。好きだ」
「クスッ…。それは獣の遺伝子に惹かれて?それとも…、私自身が好きなの?」
「………遺伝子なんて関係ねぇ。ルキアだけが好きなんだ」
そうだ…。
獣の遺伝子を持つ者はどんなヤツだろうと、異性同士は特に惹かれあう。
だからきっと綾香は恢が好きなのかどうか、今、悩んでいるのだ。
それは恢だって蓮だって気付いている。
獣の遺伝子を持つ者は大概、ぶち当たる壁だからだ。
俺は、遺伝子なんざ関係ねぇ。
ルキアだけが欲しくて堪らないだけだ。
絶対…、
そうだ---
そうは思っても本当のところは知らねぇが…。
ルキアは昔、俺ではなく蓮を選んだ。
それを見るかぎりルキアが蓮を選んだのは遺伝子に惹かれたわけじゃなく、蓮自身が好きになったんだろうな…とは分かる。



