「何を聞かれても、私は答えないわよ」
不敵に笑うルキアに、口を噤む。
中学の頃突然、姿を晦ましたルキア。
あの頃当然、蓮や俺はルキアをすぐに探した。
でも…、
全く足取りが掴めなかったのだ。
桐生 恢は全くルキアを気にしてはいなかったが、俺達があんなにも探したのに何の手がかりも掴めなかった事にずっとおかしいと思っていた。
ルキアも俺達と同じように獣の遺伝子を持つ者だ。
変身こそしないもののそれでもかなりの使い手とあって、もしかすると一条製薬がルキアの失踪に何か絡んでいるのかとも思ったがそれについて何も出なかった。
しかし今になって、何故俺達の前に姿を現した---
どうしてだ?
そう思うのはあたり前だろう。
でも…、
それ以上、俺は何も言わなかった。
それよりもこうして今、俺の前にルキア現れた。
それだけでいい。
聞くとこいつがまた、俺の前から姿を消すような気がするから。
だから何も聞かねぇ---



