紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「ま、それはあくまでも、今………なんやけどな」


「京…極………」


「…後はお前次第や。楽しみにしてんでぇ」


「………」


「クックックッ…」



アイツのムカつく笑い声が徐々に遠くなってゆく。




しかし今はそんな事はどうでも良い。



今はただ…、




ドンッ---


壁に寄りかかり両手で顔を覆う。



そして京極の言葉を反復した。




”『元気にしてるで』”



無事…、


なんだな---




今はそれだけでいい。


その言葉だけで安心した。



熱い想いが胸の中で渦巻く。




京極…、


早く俺に命令を下せ。




ギリリ…と唇を噛み、クシャッと前髪を掴んだ。


  【慎SIDE END】