紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~




「…俺がGOを出すまでは何もしなくてえぇで」


「………分かって…、ます」


「クッ…」



また笑い、そしてその足は一歩一歩階段を登り始める。




向かう先は…、


屋上か?




「…………」


「…あのべっぴんさんに、ちーと挨拶しに行くだけや」


「………」


思っていることがコイツには筒抜けなのか?




「あぁ、せや。…慎ちゃんの大事な人は元気にしてるで」


「…………ッ」



その言葉に弾かれたかのように顔を上げた。




足を止め階段から俺を見下ろすヤツが、顔色の変わった俺の表情に満足そうに口元を歪ませニヤリと笑む。