紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「蓮、どう言う事?」


「………良牙の事は知らん。本人に聞け」


「………」



冷たい…、


感情のない声で返される。




私の顔を見る事なく書類に印を押す蓮は私に一切、顔を向けてはくれなかった。


苛立っている…わけけではないようだけど、それでも視線を少しもこちらに向けてくれないのが寂しい。



それでも疑問に思っている事は知りたいから、そんな冷たい態度の蓮に一瞬躊躇するも口を開く。




ここにいる皆も私と蓮の事を知っているのだから、皆の前で聞いても大丈夫だろうと一度考えてから…




「蓮」


「………」



私の声にチラッとこちらへと視線を向けてくれた。


やっと私を見てくれた…、とほっと安堵する。