紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「あー…、綾香?あのさぁ」


「………ッ」



突然呼ばれ、肩をビクッとさせた。


振り返ると青治と朱利の二人が心配そうに私の傍へとやってくるのが視界に入る。




「カイチョーはもうルキアと別れたって言ってんだし、心配しなくても大丈夫だよ」


「そーそー。大丈夫大丈夫」


「ん、二人ともありがとう」



もちろん蓮の事もあるけど…、良牙の事も心配なのだ。


良牙はどうしてルキアの後を追うように、ここから出て行ったのか?




「そういや良牙のヤツ中等部の時、ルキアと噂があったっけ」


「へ?」


すぐ後ろから声が聞こえ振り返った。




そこにいたのはいつの間に生徒会室に入ってきたのか、鏡夜がドアの前に佇んでいた。