紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「………へッ?」



じっと良牙とルキアの出て行った扉を見ていると突然、私の横を風が通った。




な、何?


気がついたときにはもう、扉が開き風と共に消えていく。




足音も…、


気配さえもしなかった---




ルキアと共にこの学園に来た………、瀬谷慎。


どこか引き付けられる程の魅力溢れるこの二人はもしかして、私達と同種なのだろうか?



…そんな気がする。


胸が疼く---



それはこれから訪れる何かを予感させるような気がして、首を振った。




ううん…、気のせい。


そう…、気のせいだよ。




そう自分に言い聞かせながら胸で両手をギュッと握り締め、まるで祈るように瞳を瞑った。