「………へッ?」
じっと良牙とルキアの出て行った扉を見ていると突然、私の横を風が通った。
な、何?
気がついたときにはもう、扉が開き風と共に消えていく。
足音も…、
気配さえもしなかった---
ルキアと共にこの学園に来た………、瀬谷慎。
どこか引き付けられる程の魅力溢れるこの二人はもしかして、私達と同種なのだろうか?
…そんな気がする。
胸が疼く---
それはこれから訪れる何かを予感させるような気がして、首を振った。
ううん…、気のせい。
そう…、気のせいだよ。
そう自分に言い聞かせながら胸で両手をギュッと握り締め、まるで祈るように瞳を瞑った。



