紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~





………って違ぁぁぁう!


どうしてで蓮の膝の上に座っているの?




馴れ馴れしいよね?


それになによ、蓮の彼女ってなんなのよ!?




全く焦る事なく、ましやて言い訳さえ私にする素振りを見せない蓮にイライラが募る。




ビシリッと顔に青筋を立てる私…




それを見ていた周りの生徒会役員の面々は、氷のように固まってしまっているのが視界の端に見えた。




でも…、


私の感情が沸々と怒りで高ぶっていくのだ。




「ルキア…」


「なーに、蓮?」



フー…、


一度息を吐き出した蓮は、ヒョイっと膝の上にいたルキアを持ち上げ横へと下ろした。




しかしそんな蓮に負ける女ではないようで、今度は首に腕を巻きつけて抱きつく。


その様子を終始見ていた私のこめかみは、更に青筋が立ってしまった。



周りの面々はそれを見て、更に顔が青ざめていっている。




ビキビキビキ---



そんな音がしそうな程、穏やかではない私のこめかみはきっと今まで生きてきた中で一番活発に動いているのだろう…