「実は風紀副委員長がこれから来る転入生は、蓮の知り合いだって言ってたの。…それがずっと気になってて」
「それってうちの副委員長の京極…、ですわよね?」
「あ、そうです」
静香さんが不思議そうな顔をしながら、首を傾げる。
そんな態度を見る限り、京極さんが何で知っているのかよく分からないのはすぐに分かった。
静香さんって、京極さんの素性は知ってるのかな?。
「知っているのは京極様のみ…ですか。…と言う事は、京極様の知り合いなのでしょうね」
まぁ…、
それ以外考えられないよね---
「うーん、多分ね。………あ、静香さん」
「何でしょう?」
「京極さんって関西の方らしいですけど、どうして関東にあるこの学園に来たのか知ってますか?」
「さぁ…。そこまで存じ上げるほど、仲も良くないので分かりませんわ」
すみません…と、申し訳なさそうに顔をする静香さんにふるふる首を横に振り、それからまた自分のカレーうどんに手をつける。
静香さんは私が食べ始めたのを見届けてから、目の前に座る章吾とのんびり話し始めた。
結局、分かった事は何一つなくて疑問だけが残ってしまったランチは終了した。



