「章吾は和食定食かぁ。あ、茶碗蒸し美味しそう」
「美味しいですよ。綾香殿は如何されますか?」
「うーん…、そうだなぁ………」
各席に一つ常備してあるタッチパネルで画面をスクロールしながら、今日のランチメニューを目で追っていく。
目の前に座っている良牙も私が弄っている画面を机に肘をつき手の平に顔を乗せながら、ジックリ思案しているのが目に入った。
何にしようかなぁ?
どれも美味しそうだけど---
うん、これにしよう!
ゆっくりと画面をスクロールさせ一番下まで見た後、一つ頷く。
「「………カレーうどん」と牛丼」
んッ?
思わず良牙を見ると、向こうも同じように私を見てきた。



