「あー…、放課後のHR使って来月の文化祭で何をやるか決める。皆さぼんじゃねぇーぞ」
「先生ッ!」
「あ゛ぁ?」
頭を手で押さえながら手を上げた女子生徒に、先生は苛立ちをぶつける。
そんな先生にビクッとビクつかせるその女子生徒、有野さんはそれでも手を下ろさずに耐えていた。
先生…
いくら二日酔いで頭が痛いからって、それは自業自得。
女子生徒に当たってはいけません---
クラス全員の気持ちが一つになった瞬間だった。
そして取り合えず答えてみろ…と、目線で訴える先生に有野さんはコクンと頷き口を開いた。