パシュッ、パシュッパシュッ…---
私に向かってくる消音の弾を一つ一つ確認しながら宙返りし、そのままの勢いで一人の男を蹴り上げた。
蹴られたその男は近くにいた男とぶつかり、同時に地面に勢いよく倒れ込んだ。
パシュッパシュッ…---
すぐに地に足をついた私はそのままの今度は私に向かって前方から消弾を打つ男の銃を蹴り上げ、怯んだ隙に拳を身体に打ち込むと空を飛ぶ。
しかしその男もその道のプロだからなのか簡単には行かないようで、倒れた先にあった先程落とした拳銃を素早く持ち、また私に向かって発砲し始めた。
それを素早く察知した私は身体を捻らせて軽くかわす。
「九門綾香、大人しくこちらに来い」
「あなた達は一条製薬の人間?」
「そうだ。一条社長がお待ちです」
「そんな事言われて、ハイ分かりました何て言うわけないでしょッ!」
パシュパシュパシュッ---
相手と会話をしながらも必死で弾を避けながら、一人また一人と倒していった。
恢の手助けもあって、あっという間に半分は倒す。
その時だった---



