紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「ごちそうさま」


「あぁ、………いや、金はいい」


「え?」



お財布を手に取り、幾らかな?と思いながら中身を見ていると、目の前の男前がそう言ってきた。




あら、そう?




「太っ腹じゃん」


「お前、そのつもりだっただろ?」



まぁ、そんな意味を込めて笑ったんだけど、それでも本当はキチンとお金を払おうとしていたんだけどな…




私ってそんなにがめつく見えるのかしら?


苦笑いしていると頭を撫でられた。