「月夜に咲く花は恐ろしいもんなんじゃ…」

ポツリポツリとお爺さんは語り始めた。


「……」

お爺さんの話しが終わるとユキが震えながら泣いていた。

ハルはその手を握り

「お爺さん…ありがとう。ママが待っているから帰るね。」

山羊の乳とパンとジャムを手に家路に着く。