「ハルもユキもありがとう。これでしばらくは薪の心配は必要なくなったよ。お腹が空いたろう、パンとミルクを上げよう。」 お爺さんはコケモモのジャムをたっぷり塗ったパンと絞りたての山羊の乳を二人にくれた。 「ところでハルやお前さんは夜遅くに何処に行っているのかね?」 黙っているハルにお爺さんは『月夜に咲く花』の話しを始めた。