「お兄ちゃん怖いょ…」 今にも泣き出しそうなユキは、それでも毎晩ハルに着いてきては一緒に花を探していた。 「今日はもう帰ろうよぉ~」 小さなユキの声にハルは月を見上げると、輝く月はだいぶ西に傾いていた。 「わかったよ。今日はもう帰ろうか…」 チャラッ 昔 父に貰った。ネックレスを握りため息を吐く。 花は今日も見付からなかった。