「やっぱり…」 ユキがポツリと呟く。 「やっぱりって?ユキは何か知っているのか?」 「お…兄ちゃん…やぁ…」 気付いたらユキの肩を乱暴に揺すっていた。脅えているユキに気付き離れる。 「ごめん」 うつ向いたままのユキ まだ怖がっているのかと覗き込む。 「…パパもママもお兄ちゃんには言っちゃ駄目だって…」 屍のミサンガを撫でながらユキが三年前の事を話し始めた。