アヤトと連絡を取らないままどれくらい立っただろうか…。私はそれからショックのあまり学校を何日も休んでいた。ある日、携帯を開いてみるとアヤトから何回も着信が入っていたり何度もメールが来たりしていた。そして、留守電の中にもメッセージが入っていた。

「りこ…この前はごめん。お願いだから連絡ちょうだい」
次のメッセージも同じようなものばかり…。
「りこ…学校に出てこいよ。待ってるから」

ここまでアヤトを苦しめてきたのは私なのにどうしてアヤトが謝るの?自然に涙が出てきた…。その日の夜はずっとずっと泣いていた。そして、思い切ってアヤトに電話してみることにした。

プルルルルル…♫♪プルルルルル

「もしもし??りこ??」
「もしもし、アヤト??」
「やっと通じたかぁ…」
「ごめん…ごめんねアヤト…」
「りこは謝らないで」
「何で??何でいつもアヤトばっかり悪いって言い張るの?」
「だって…」
「だって?アヤトが何か悪い事したかな。アヤトが悪いっていう証拠でもある?」
「俺にはりこしかいねえんだよ!!!!」
「でも、アヤトは悪くないんだよ?謝らなきゃいけないのはこっちなんだよ?」
「うん」
「ごめんね。ごめんなさい…」
「りこ りこは俺だけのものだよな??」
「うん、もちろん」
「うん」
「明日、学校でゆっくり話そうな??」
「うん」
「じゃあ切るよ?」
「うん…本当にごめんね」
「いいって…じゃあおやすみ」
「うん おやすみ」

そういって電話を切った。

アヤトは本当に優しいんだね。本当にアヤトの優しさはどこを探してもないよ…。アヤトと一緒になってよかった。そう思えた。ありがとう…