でも、ときには友達から変な噂まで聞いたこともあった。アヤトには他にも女がいるとか…。本当にショックを受けた…。
 そこで、放課後にアヤトを呼び出して聞いてみようと思った。
「アヤト…私の事、好き??」
「うん…」
「本当に??他に彼女いるんじゃないの?」
「本当にいないよ…りこと付き合う前は彼女いたけど、もう今は連絡すらとってないし、りこ一筋だよ」
「証拠は??」
「りこさぁ…俺の事信じるって言ったよな??俺はりこだけ」
「分かった。信じる…」

 そして、アヤトは私に深い長いキスをした。このままずっと一緒にいたかった。キスした時、自然と涙があふれてきた。とめどなく溢れてきて止まらなかった…。
 
「あんな噂、全部嘘だから…」
「もういいよ…気にしてないよ…」

 この日もアヤトはしっかりと私の手を離さずに家まで送ってくれた。