そして1時間ほどたってようやくアヤトが来た。なんとスーツ姿で来ていた。
「どうしたの!?」
「いやぁ…やっぱり挨拶はしなきゃいけないし」
「でも…」
「いいよ!りこは気にしないで!!」
「うん…」

そして、お父さんとお母さんを呼んできた。
「この人が私と付き合ってるアヤト」
「この度はりこさんを妊娠させてしまって申し訳ありませんでした」
「アヤト…そんなに言わなくても」
するとお父さんが言った。
「どれだけ子供を産んで育てていく事が大変な事かお前らに分かるかぁ??」
「確かに僕たちはまだ高校生で未熟な子供です。でも、最後までりこさんと生まれてくる赤ちゃんを守れる自信は十分にあります」
「これからどうするんだぁ??」
「これからは高校を辞めてアルバイトしてお金をためて僕が18になったらりこさんと結婚させてください」
「お父さん、アヤトはとってもいい人なんだよ?とっても優しいんだよ?だからお願いします」
「んー本当にお前はりこを守れる自信があるのか??」
「はい!!」
「じゃあ、絶対に幸せにできるという自信があるのか??」
「はい」
「りこをよろしく頼むよ」
すると横に座っていたお母さんも。
「よろしくお願いします」
『ありがとうございます!!』二人の声が重なった。

そして玄関で…。
「アヤト今日はわざわざありがとうね」
「おぅ!!お腹冷えないようにしろよ??」
「うん」
「じゃあな!!」
「バイバイ」

そして私は高校を中退し、家でゆっくり過ごした。赤ちゃんが生まれたら3人で暮らそう。これが約束だったからたまにおそろいの食器を買いに行ったりしていた。お腹の赤ちゃんも順調に大きくなっていった。