私たちが一つになってどれくらい時間がたっただろう。気づけば私たちは寝ていた。
そして、アヤトを起こして、帰りは二人で手を繋いで帰った。アヤトは家まで送ってくれた。
「じゃあ…バイバイ」
「送ってくれてありがとう…バイバイ」
「うん。早く寝ろよ!」
「うん。アヤトもね」
「おぅ!!じゃな」
「バイバイ」
 家に帰って自分の部屋に入ってたくさん泣いた。声が枯れるくらい泣いた。こんなにもアヤトを傷つけたのは私のほうなのに…いつもいつもアヤトに謝らせてばっかりで、本当に悔しかった。情けなかった。それから、また学校を休んだ。

ある日、適当に家でテレビを見ていたら急に吐き気がした。すぐに洗面所に向かった。その事をお母さんにも言ってみた。
「あんたぁ…妊娠でもしてるんじゃないの?しっかりしてよ!まだ高校生なんだから。明日、病院にでも行ってみる??」
「うん…一応」

 そして、病院に行き、診察を受けた。膣の中に変なクダが入っていくのが分かった。痛かったけどすぐに終わり、先生に呼ばれた。
「おめでとうございます。妊娠一ヶ月です。」
「一ヶ月!?」
「はい。どうしますか?ご出産なさいますか?」
私は迷った。でも、アヤトとの赤ちゃんだから自分でも嬉しかった。
「はい 産みます」
「これから色々と頑張っていきましょうね」
「はい よろしくお願いします」

すぐに妊娠している事をアヤトにも伝えた。