だけど、一時間たっても涼は来なかった。


鳴き続ける鳥の声が、ただむなしいだけ。


布団はいつの間にか、少し濡れてて冷たくて。


私は必死で目を拭った。







終わりの電話が鳴り響く。


それは、すぐのことだった。


携帯電話の呼び出し音が鳴ったが、私は無視をした。


それどころじゃなかった。


でも、私は後悔をする。


涼から留守電が入ったのだ。


いじけてる私の耳に、それは悲しいぐらいはっきりと
聞こえた。