哀しみの向こう

「お母さん 大好きだよ」
私は 空に向かって 言った。


曇っていたはずの空が 晴れていて 太陽の光が 眩しかった。

私は 靴を履いて 高台を降りた。


両手で 写真を抱きしめて 海岸を後にした。